反り腰からくる腰痛を抱える患者さん

腰痛の原因はしっかりと見極めて施術することが大事です。闇曇に痛いところの筋肉を施術してもよくはなりません。この記事では数多く有る腰痛の原因の中から「反り腰」（そりごし/背中が反っていて腰が前に突き出した状態）の患者さんのケースと、反り腰からくる腰痛の改善方法についてお伝えいたします。

反り腰からくる腰痛の特定

この記事で紹介する患者さんは30代女性の方で腰痛と右肩下がりの症状を訴えていました。まずは立って検査してみると、あきらかに右肩が下がっていました。そして反り腰にもなっていましたので、おそらくこれが腰痛の原因になっているのだろうと思いました。

反り腰になっている原因は、骨盤が広がっていることと、骨盤から腰につながる腸腰筋という、おなか側の筋肉の硬さからきていることがわかりました。

反り腰の原因とは

反り腰の原因は、猫背による肩こりのつらさを軽減するために、腰を反るのが原因です。
なので、猫背を改善せずに腰だけを改善しようと思っても改善しません。反り腰をそのままほっておくと、どんどん反り腰は進行していきます。そうなると腰の骨に前方圧がかかるようになり腰の筋肉が必死に伸びながら支えるようになります。この状態が長く続くと、腰椎すべり症、腰椎分離症、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、になどになる可能性が上がります。

反り腰を改善するには

反り腰を改善するには、猫背と肩こりを改善することが何よりも大事になってきます。
猫背を改善せずに、反り腰を改善しようとしても、猫背の肩こりのつらさによって反り腰に戻ってしまいます。
もし今現在、反り腰で整体に通っている方で、整体を受けると一週間くらいは調子がいいけど、すぐに元に戻ってしまうと感じていらっしゃるようでしたら、まず一度猫背のことを相談してみてください。
猫背の施術をしても一週間しか持たないとすると、もしかしたら、施術そのものがしっかりと猫背の改善ができていない可能性があります。

反り腰からくる腰痛の施術

腹筋側から腸腰筋を緩める施術と、股関節を緩める施術をしていくことで反り腰の状態が緩和してきました。これらの施術によって腰の違和感は減ったようなのですが、今度は右肩の下がり具合が明らかに強くなってきました。

チェックしてみると背骨の4か所くらいが右側に傾いている状態でしたので肋骨と背骨をしっかりと調整し、両肩の高さ整えました。

反り腰からくる腰痛を改善するには骨盤、股関節等の調整を行う

腰痛がある人でマッサージや整体を受けているけど、すぐに元に戻ってしまう人の多くは、背中側の腰の筋肉を緩めてもらっていることが多いと思います。

ところが反り腰からくる腰痛は、骨盤とおなか側から腰の骨につながるようになっている腸腰筋の影響が大きく、それを知らないと背中側だけを施術して、どんどん反り腰が強くなってしまうことがあります。

反り腰の腰痛を改善するには、骨盤の調整、股関節の調整、腸腰筋を緩めること、横隔膜を緩めること、肋骨を緩めることが大事になってきます。反り腰で腰痛に悩まされている方は骨盤、股関節の調整も行うようにしてください。

反り腰が治らない場合

猫背、反り腰というと背骨、腰椎に意識が行くかもしれませんが、実は、肋骨や横隔膜、腹筋の固さによって猫背と反り腰が変化がしにくくなっているかもしれません。反り腰で腰痛がある方はもしかしたら、病院から腹筋と背筋を鍛えた方がいいと言われて鍛えている方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
確かに筋肉をつけると痛みが軽減することはあります。筋肉がつくことと筋肉が硬くなることで、腰の骨の動きが制限されることにより一時的に痛みが治まることはあります。しかし長い目で見たときには筋肉が硬くなることは、腰椎の動きが制限され、後々痛みが出てくることもあります。
そのため、筋肉を鍛えた際は必ず柔軟性を生み出すトレーニング、ストレッチ、マッサージを行ってください。

反り腰の方に知ってほしいこと

反り腰を根本から改善するためには、猫背を改善することそして、筋肉の柔軟性をつけることが第二次なってきます。
整体に行っていて、何か月も1週間しか持たないと感じる方、これから通おうと思っている方にはぜひ知っておいてほしいのは、一週間しか持たず、変化も感じないのであれば、ぜひ他の整体院にも行ってみてください。
正しく猫背と反り腰を改善できる整体院を見つけるのは大変かもしれませんがあきらめず探してみて下さい。

院長からのメッセージ

反り腰と猫背はセットです。反り腰を改善したいなら猫背も改善するようにしてください。
もし、近所の整体院に何か月か通っても一週間しか持たないようであれば、一度、ほぐすんにいらしてみてください。
猫背と反り腰を同時改善する根本改善の独自メソッドで、反り腰と猫背の改善を行います。