ぎっくり首とは?ぎっくり首の症状や原因・対処法について詳しく解説

ぎっくり首が痛む女性

皆さんは「ぎっくり首」という症状を聞いたことありますか?
「ぎっくり腰」はよく聞くと思いますが、「ぎっくり首」という言葉は初めて聞く人も多いと思います。
最近では、タレントの滝沢カレンさんや辻希美さんもぎっくり首になっており、その辛さが話題になっていました。

今回は、そんな「ぎっくり首」とはどのような症状なのか? そして治し方や予防法などについて、ご紹介します。

ぎっくり首とは?ぎっくり首とは

ぎっくり首とは、ぎっくり腰の首バージョンです。
整形外科であれば、急性頚椎捻挫症と診断されたりします。
ぎっくり腰も急性腰椎捻挫症と診断されるので、まさにぎっくりの首バージョンと言えますね。

ぎっくり首になるタイミングは、ぎっくり腰と同じで、以下のようなちょっとした動作がきっかけだったりします。

  • 首を回したとき
  • 前に傾いていたところから起こそうとしたとき
  • 寝返りをしようとしたとき
  • くしゃみをしたとき

寝違えとの違いは、寝違えは朝起きるときに首の痛みを感じるものですが、ぎっくり首は些細な動きから激痛になり、首を動かせなるほどの症状になります。

また、最近はデスクワークやスマホの影響でぎっくり首になる方が増えているそうです。
さらに、「ぎっくり」とは、腰や首だけでなく、背中、肘、膝、腕、肩など、関節があるところであれば、どこにでも可能性があるそうです。

寝違えとぎっくり首の違い

寝違えとぎっくり首は、どちらも首に強い痛みが出る症状ですが、傷んでいる部位や重症度に違いがあります。

寝違えは主に筋肉の緊張や軽い炎症によって起こる一過性の不調であり、比較的短期間で改善しやすいのが特徴です。
一方、ぎっくり首は筋肉だけでなく、背骨を支える靭帯や関節組織にまで負担や損傷が及んでいることがあり、寝違えよりも重い状態といえます。

寝違えの特徴

寝違えは、睡眠中に不自然な姿勢が続くことで、首から肩にかけての筋肉が長時間引き伸ばされ、筋肉が固まったり傷ついたりすることで起こります。
その結果、首が動かしづらくなったり、動かすと痛みが出たりします。
筋肉が軽く固まっている程度であれば、首の動きにくさや痛みが中心ですが、筋肉が傷ついて炎症を起こしている場合は、痛みが強く、左右どちらかに首を動かせなくなることもあります。

寝違えは基本的に一過性の筋組織のトラブルであるため、1~3日ほど安静にすることで改善することが多いです。
また、周囲の筋肉の負担を軽減したり、骨格の動きを整えたりすることで、その場で痛みの軽減が見込まれることもあります。

ただし、骨格のゆがみが背景にある場合は、同じような症状を繰り返しやすくなることがあります。

ぎっくり首の特徴

ぎっくり首は、筋肉だけでなく、関節組織や背骨を支える靭帯にまで損傷が及んでいる可能性がある、より深刻な状態です。
ぎっくり腰の首版のような状態で、強い痛みによって姿勢を保つこと自体が難しくなることもあります。
筋肉の炎症だけではなく、身体を支える構造そのものにダメージが加わっているため、寝違えよりも強い痛みや動作制限が出やすいです。

特に、靭帯が伸ばされて炎症を起こしている場合は、2~3日ほど強い痛みが続き、3日~1週間程度の安静が必要になることがあります。
この場合は、靭帯に負荷をかけない姿勢を保ちながら安静にすることが大切です。
また、負担のかかる部位への圧力を減らし、背中や腰を含めた全身のバランスを整えることで、改善が早まることもあります。

さらに、ぎっくり首は首だけの問題ではなく、背骨や骨盤のゆがみが根本原因になっていることもあります。
そのため、痛みが落ち着いたあとも原因をそのままにしていると、何年後かに再び同じような症状を起こす可能性があります。

一度でもぎっくり首になったことがある場合は、再発予防のためにも、首だけでなく背中や腰を含めた全身のバランスを見直すことが大切です。

ぎっくり首で病院に行くべき症状は?

ぎっくり首になった場合、必ず病院に行っていただきたい症状があります。
それは、首の痛み以外に、腕に痛みやしびれがある場合です。

腕に痛みやしびれがある場合、頸椎ヘルニアなど、首の骨が神経圧迫を起こしている可能性があります。
なので、首以外に痛みやしびれがある場合は、必ず病院に行くようにしてください。

ぎっくり首は何科に行けば良い?

ぎっくり首で病院へ行く場合、頸椎ヘルニアや頚椎症など、骨格の影響がある場合は、整形外科に行くようにしてください。
しっかりとレントゲンを撮って首の骨の状態を把握することが大事です。

場合によってはMRIなどで軟骨の状態を把握することも大事になってきます。

ぎっくり首の原因は?

ぎっくり首の原因は?

ぎっくり首の原因としては、以下のようなものがあげられます。

  • 普段の姿勢の悪さ
  • 猫背
  • 長時間のデスクワーク
  • ストレートネック
  • 長時間のスマホ操作
  • 慢性的な肩こりや首こり
  • 反り腰
  • 巻き肩

ぎっくり首は急性頸椎捻挫症と診断されますが、“捻挫”とは何かというと、関節や筋肉が無理をしすぎて、靭帯を痛めてしまったものを言います。
つまり、急性頸椎捻挫症とは、首の骨についている靭帯を痛めてしまったということなのです。

なぜ、痛めてしまうかというと、長時間のデスクワークでの影響で、猫背と反腰になる方も多く、その影響として、ストレートネックになる方も多いです。
ストレートネックは最近では、スマホ首とも言われているそうです。
猫背や反り腰の影響によりストレートネックになると、背骨に捻じったゆがみが生じるケースがあります。

捻じってゆがみがある状態で、長時間のデスクワークやスマホ操作をしていると、筋肉に限界まで負荷がかかってしまいます。
そうすると、首を支える柔軟性が失われます。
この限界が来てしまったという状態で無理な動きをすることによって、靭帯が無理に伸ばされたり、捻じられたりすることで、ぎっくり首になってしまいます。

ぎっくり首の治し方・対処法

ぎっくり首になった場合、大事にするのは無理に動かさずに安静にすることです。
患部を冷やすことで炎症を抑えることもできますので試してみてください。

ぎっくり首を自分でストレッチして治そうとかマッサージで治そうとかするのは、悪化させるので気を付けて下さい。
ぎっくり首を根治するには、ぎっくり首の原因となる骨格の歪み、首の骨の歪みや猫背や背骨の歪みを改善する必要があります。

痛みが治まったら必ず、骨格矯正を行っている整体院などで骨格全体の歪みをしっかり改善することが大事です。

ぎっくり首になったらやってはいけないこと

ぎっくり首になったらやってはいけないこと

ぎっくり首になったら、“温める・伸ばす・患部を揉む”などの対処をやりがちですが、これらは炎症を増幅させてしまうため、やってはいけないことです。

【やってはいけないことの例】

  • 温める
  • ストレッチをする
  • 患部を揉む
  • 痛みが出る姿勢を繰り返す

ぎっくり首による痛みは、損傷した組織を守るための防御反応です。
つまり痛みは、「これ以上伸ばさないでください」「これ以上動かさないでください」という体からのメッセージといえます。

そのため、ストレッチや温熱によって筋肉や靭帯をさらに伸ばしたり温めたりすると、炎症が強まり、かえって悪化する可能性があります。

炎症が起きているかを確認するには、痛みのある側と反対側を両手で触り、温度を比べてみてください。
痛みのある側が温かい場合は炎症反応が起きている可能性があるため、温めずに冷やすようにしてください。

また、痛みが出る姿勢を続けることも悪化につながるおそれがあります。
たとえば、座っていると痛みが強くなる場合は、無理をせず横になるようにしてください。

さらに、患部を揉むことも避けたほうがよいです。
痛む部分を直接揉むと、筋組織をさらに傷つけてしまい、炎症を強める原因になることがあります。

一方で、痛みのない周囲の硬くなっている部位をゆるめることで、痛みの軽減が期待できる場合もあります。
ただし、どの筋肉をどのようにゆるめるべきかを自分で判断するのは難しいため、無理に自己流で対応しないことが大切です。

動くことが可能であれば、骨格のバランスを整える整体院や鍼灸院などに相談し、痛みの軽減を目指すのもひとつの方法です。
この際、痛み部位を直接触らずに施術可能な骨格矯正・整体・鍼灸院を選ぶとよいでしょう。

ぎっくり首が治るまでの期間

ぎっくり首になった場合、安静にすることで3・4日で痛みは収まってくると思います。
ただ、痛みの影響で筋肉が硬直する場合は、痛みがさらに延びることもあります。
人によっては、1週間~2週間かかる方もいます。

ぎっくり首になった場合、痛みが引いたとしてもぎっくりになった原因となる骨格の歪みが治ったわけではないので、完治したと勘違いしないようにお気を付けください。

ぎっくり首の予防

ぎっくり首を予防する正しい姿勢
ぎっくり首の予防方法としては、長時間のデスクワークの姿勢の改善が大切です。具体的には、目線、手の高さ、座っている姿勢の改善です。

そのためには、デスクの高さや、モニターの高さと椅子の高さと形状が重要です。
こちらの図を参考にしてください。

まとめ:ぎっくり首は根本から改善を

先にも述べたように、ぎっくり首は、背骨の歪み、背骨のねじれ、ストレートネック、猫背、反り腰などがもともとの原因になりやすいです。

日常の姿勢の改善も大事ですが、
歪んでしまっている体を正常に戻すことこそが、根本からのぎっくり首改善につながります。

痛みがなくなったら完治ではありません。
痛みを出した原因である炎症は収まったかもしれませんが、ささいな動きで痛みを引き起こす体の歪みや負担がなくなったわけではありません。

一度でもぎっくり首になった方は、原因の大元を、根本からしっかりと改善していくようにしましょう。

ぎっくり首に関する動画をご紹介

【この記事の監修者】

出口 象庸(でぐち しょうよう)
整体師 / 整体院ほぐすん院長

学生時代に腰椎椎間板ヘルニアを患い、日常生活も困難になるほどの激痛を経験。自らの体験をきっかけに整体師の道へ。
東京カイロプラクティックカレッジを卒業後、鍼灸院・整体院・ボディケアサロンなどで技術を習得し、
身体の不調を根本から改善に導く独自の骨格矯正メソッドを考案。

この記事の監修者、出口象庸(でぐち しょうよう)[整体師、整体院ほぐすん院長]の写真