猫背から始まる巻き肩、反り腰の症状とリスク

猫背からくる巻き肩、反り腰

この記事では猫背からはじまる巻き肩(まきがた/両肩が胸より前にでてきて内側を向いている状態)、反り腰(そりごし/背中が反っていて腰が前に突き出した状態)の症状とそのリスクについてお伝えいたします。

巻き肩、反り腰は猫背からはじまる

猫背、巻き肩、反り腰は、デスクワークで働くことの多い女性からの相談が多い傾向にあります。と言いますのも女性は事務職の方が多くてPCをよく使うので背中を丸めながら仕事をする姿勢になりやすく結果的に猫背になりやすくなります。そして猫背になると自然に肩も丸くなって巻き肩になります。

猫背になると頭が前に傾くので肩が凝りやすくなります。そうすると肩こりのつらさを緩和するために背中や腰をそらすようにして頭の位置を後ろに持ってこようとします。こうして反り腰になります。

反り腰は、猫背でつらくなった肩こりを緩和するためにとる姿勢で、反り腰で腰痛が出るとまた前かがみに戻り、肩こりと猫背が進行します。肩こりがつらくなると反り腰の姿勢をまたとるようになり、肩こりと腰痛を交互に繰り返すようになるのです。

このように猫背から巻き肩、反り腰の症状は始まりその悪循環は繰り返される傾向にあります。

 

猫背が引き起こすリスク

次は、猫背が引き起こすリスクについて解説していきます。

猫背は背中が丸まっているだけでなく、実は腹筋や横隔膜や肋骨が固まっている状態です。ですので、猫背を改善するには、肋骨、腹筋、横隔膜を調整して動くようにして、元の正しい位置に戻してあげる必要があります。

横隔膜や腹筋が固くなるのは実はデスクワークで骨盤が広がってしまっているのも関係があったりします。骨盤が開いて猫背になると、内臓が下がるので太ったわけではないのに、おなかが出ているように感じたりします。
そして、骨盤が開いて猫背になって内臓が下がると、便秘や胃腸の調子も悪くなります。また婦人科系の病気にもなりやすくなり、妊娠もしづらくなり、妊娠しても流産しやすくなることもあります。

肋骨はアコーディオンを思い浮かべてもらったらよいのですが、アコーディオンは広げると空気が入り、閉じると空気を押し出しますよね?肋骨もまるっきり同じで肋骨が開くことで空気が入り、肋骨が縮むことで空気が出ます。
肋骨が固いと呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると代謝が落ちるので太りやすくなり、免疫力も低下しやすくなります。そして循環器にも負担がかかるようになってしまいます。

 

猫背、巻き肩、反り腰の関連性

次は、猫背と巻き肩と反り腰の関連性についてお話ししたいと思います。
ほぐすんに来院されるお客様の中に、反り腰や反り腰による腰痛でご相談を受けることがあります。

反り腰を治したい。反り腰が原因だと思う腰痛を治したいと言われることがあるのですが、反り腰だけを治したとしても一過性にしかなりません。

反り腰になる原因は実は猫背なのです。

前述しましたが、猫背になると首が前に突き出した姿勢になります。そうすると首を支えるための筋肉は常に張っている状態になります。さらに背中が丸くなることにより、肩甲骨は広がり、背中は丸くなることで、肩の筋肉は常に引っ張られる状態になります。

そのため常に肩は張ってしまい肩こりの状態になってしまいます。

猫背の肩こり状態がつらくなると、どうにかして肩こりを軽減したくなります。
そこで肩こりを軽減するための手段として、反り腰になってしまうのです。

首が前に倒れている状態から、首を起こそうとする。
そうすることで、頭の位置・首をできるだけ起こそうとするのです。

そのため反り腰の方は、立っているときには、頭の位置がしっかりと体と一直線になっているように見えます。
そのため、一見すると姿勢が良く見えたり、周りからも姿勢が良いと言われる方も多いのです。

しかし、肩こりを軽減するために腰を反らせて、猫背の状態を無理やり起こしている状態となるので、段々腰にも負担がかかってきてしまいます。その結果、腰痛になることがあります。
腰痛になると腰の負担を軽減するためにまた体を丸めることで猫背が進行していき、猫背による肩こりがつらくなるとさらに腰をそらす、というように悪循環に陥り、猫背も反り腰もどんどん進行してしまいます。

反り腰が進行していくと、腰の筋肉もどんどん硬くなり、腰の骨の動きが制限されていきます。
そうなると腰の軟骨が強く圧迫されます。
軟骨はゼリーのように柔軟性がありますので、軟骨が強く圧迫され、つぶれることで横に広がってしまい、腰椎椎間板ヘルニアにを発症してしまいます。

その結果、場合によっては腰の骨が押し出されるように前側にずれてしまう「腰椎すべり症」になることもあります。

関連記事:腰椎すべり症とは?原因から症状、予防法、治療について、整体師が解説

筋肉が硬くなって動かなくなった状態になり、無理やり動かすことで靭帯を痛めることによる「ぎっくり腰」の発症可能性も高まります。

これらの反り腰による症状に加えて、巻き肩も猫背の影響で悪化していきます。
猫背の状態でデスクワークなどをして行くことで首、肩、胸の筋肉の緊張状態が強くなり、どんどん収縮してしまうからです。

 

猫背、巻き肩、反り腰が原因となりうる症状

猫背や反り腰というと姿勢が悪いだけのように感じますが、これまで説明したように、
実は悪循環からもっと大きく体を痛めてしまうことがあります。

  • 椎間板ヘルニア
  • 腰椎すべり症
  • 胸郭出口症候群
  • 頚椎症
  • 肋間神経痛

これらの病気や症状が発症しやすくなってしまうのです。
さらには肋骨の動きも悪くなってしまった場合、呼吸器系・循環器系にも負担がかかります。

長年、猫背でいると心筋梗塞や脳梗塞といった循環器系の病気にもなりやすくなります。

猫背でいると、内臓増が下がりやすくなり、胃腸に負担になり、便秘などの症状になったり、リンパの流れが悪くなりむくみやすくなったり、冷え性になったり、婦人科系の病気になりやすかったりします。

 

巻き肩・反り腰・猫背を予防するために意識すること

たかが猫背、されど猫背。
生活する上で非常に苦痛となる症状に悩まされたり、命を落とす原因となる病気のリスクも高まるのです。
そこで、猫背・反り腰・巻き肩にならないために意識することをお伝えします。

姿勢を変える

できるだけ姿勢を変えることを意識することが大事です。
まずは、デスクワークなど体が丸まった姿勢で長時間いないことを意識し、定期的に立ち上がったり肩や首を軽く回しましょう。

適度な運動をする

適度な運動をして筋肉や骨格を正しく動かすことも大事になってきます。
巻き肩・反り腰・猫背は筋肉の緊張によって引き起こされるため、凝り固まりかけている筋肉を運動でほぐしてあげることで、少しでも症状の発症・進行を抑えることができます。

専門家にチェックしてもらう

猫背の人は気づくと反り腰になり、一見すると姿勢がいいように見られます。
整体師やトレーナーなど、骨格をしっかりと見ていただける専門家に定期的にチェックしてもらうことで、
症状が進行しているのかどうかをしっかりと把握し、自分を知ることが重要となります。

 

巻き肩・反り腰・猫背になってしまった時、改善する方法

巻き肩・反り腰・猫背になってしまった場合、症状を改善するには、ます過去の怪我や経験をヒアリングして触診し原因を究明する必要があります。
ただ巻き肩だけ、反り腰だけ、といった症状をピンポイントで治すだけでなく、原因となっているポイントを刺激し、筋肉が張っている部分を緩めるなど調整を行い、身体の歪みを生じさせている骨格や関節の硬さを和らげるなどの骨格調整も必要になります。

このように、猫背や巻き肩、反り腰の改善には、背中や腰だけでなく、肋骨、腹筋、横隔膜へのアプローチや、骨格調整を行うことも検討する必要があるため、姿勢の改善や運動だけでなく、整体院での適切な施術を受けることが確実かつ効率的・健康的な改善方法となります。

 

猫背に関するよくある質問

以下は、ほぐすんで実際によく聞かれる質問になります。

Q, 自分で猫背を治すにはどうしたらいいですか?

A, 一度猫背になって筋肉や骨格が固まってしまっている場合には、骨格の歪みをしっかりとケアできる整体師などに頼っていただくのが一番良いと思います。

Q, 猫背は治りますか?

A, 猫背は筋肉と骨格の歪みの影響なので、骨格のメカニズムを知っている骨格矯正をしっかりとできる整体院であれば改善します。

Q, どのくらいの期間通えばよくなりますか?

A, 一回で変化を実感していただけると思いますが、どのくらい長い時間かけてその姿勢になったのか?普段どのくらい負担が閣下ってるかによって異なります。

 

千代田区半蔵門の整体院「ほぐすん」では、体の歪みや動きに合わせたオーダーメイドの骨格調整法で、骨格・筋膜・筋肉など身体の根本に働きかけ改善する整体を行っております。

  • 慢性的な症状を改善したいという方
  • どこで診療してもらっても不調の原因・理由がハッキリせずどうしていいか分からない方
  • 特に不具合はないが、定期的にメンテナンスしたい、日頃のパフォーマンスを上げたい方

このように、すでに症状のある方から、健康だけれどより本来の力を発揮したいと考えている方まで、本来あるべき姿・一人一人のベストな身体に向けて、その場凌ぎではなく、根本から改善する整体を行い、サポートしています。

当院の施術方針にご興味をお持ちいただけました方、肩こりや腰痛・骨盤矯正・スポーツのパフォーマンス等でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。

 

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