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最近お客様からのご相談で、巻き肩が気になる方や、改善したい方が増えている気がします。
前までは「巻き肩」という表現もあまり使われていませんでしたが、最近ではよく見かけますよね?
巻き肩を治そうとするとき、なぜ巻き肩になったかわからずにその部分だけを改善しようとすると、
実は大きな問題があることを知っていますか?
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まず巻き肩とは、両腕が体の真横よりも前方に入り込んでいる状態のことです。
常時、左右の腕が前に出ることで、背中が丸まった状態となり猫背にもなりやすくなります。
巻き肩によって体にとって負担がかかり、首・肩こりや腰痛をはじめとした様々な不調の原因になっており、非常に注目されている症状の一つとされています。
巻き肩の原因は、スマートフォンを触っていたりデスクワークなどで腕を前に持ってきた姿勢でいることが大きな原因となります。
すっかり生活に欠かせなくなったスマホ。皆さんは一日にどのくらい使っていらっしゃいますか?
多い人は10時間以上触っていることもあるとか。ついつい見てしまうのは仕方がないかもしれません。
ですが、長時間スマホをのぞき込む姿勢を続けていると、「巻き肩」になってしまいます。
今はPCでお仕事をされる方や、リモートワークにより自宅のテーブルや椅子でお仕事をされる方など、
身体が丸まった姿勢になる状況が多くなったことも、巻き肩の相談が増えた理由の1つだと思います。
長いこと巻き肩でいると、鎖骨や第一肋骨といった肩回りだけでなく、胸につながる骨や関節も可動域が狭くなります。
第一肋骨と鎖骨の下には、腕につながる動脈や神経が通っています。そこが圧迫されることによって、手にしびれや痛みといった症状が起こることがあります。
その症状のことを胸郭出口症候群といいます。
胸郭出口症候群になると痛みやしびれが起きたりするのですが、原因は鎖骨や第一肋骨が動脈や神経を圧迫することなので、ひどい場合は鎖骨や第一肋骨の切除といった整形外科での手術による治療になるケースがあります。
巻き肩になる過程には、同時に猫背も起こっています。
大体の人は巻き肩よりも先に猫背になります。その後、猫背から巻き肩になります。
体の構造上、背筋がまっすぐに起き上がっている状態では、巻き肩になりません。
巻き肩になるためには、背中の肩甲骨が外側に広がる必要があるのです。
背中の肩甲骨は、背筋がしゃんとして起き上がっているときには広がりません。
背中が丸まることにより肩甲骨が広がります。
試しに、椅子に座って背中を丸めてみてください。肩甲骨が自然と外側に広がるのが実感できると思います。
このように、体が丸まり肩甲骨が外側に広がると、脇の筋肉も硬くなり、肩甲骨の動きを阻害していきます。
そして巻き肩になると猫背も治りにくく、悪循環になっていきます。
巻き肩になると常に肩甲骨が外に開く状態になり、肩こりや首が凝りやすくなります。
背中が丸まるため、背中も常に丸く突っ張る形になります。
その状態を長く継続すると肩関節が常に固まり可動域が狭くなります。
更に続くことで、肩関節には筋肉の硬直とともに硬結ができるようになります。
硬結ができたり硬直した筋肉を無理やり動かし続けていると、ある時に筋繊維が傷ついたり、靭帯に無理が生じることで、四十肩や五十肩と言われる肩関節周囲炎になります。
また、猫背や巻き肩が長期化すると首が前に出て反りが強くなることで、頚椎や軟骨が圧迫されることにより頚椎ヘルニアになる可能性もあります。
巻き肩になっている方にお伝えしたいのは、
巻き肩を治したいのであれば、猫背も気にしていただきたいということです。
猫背や巻き肩は、自分のメンテナンスだけではなかなか改善しません。
なぜかというと、あなたの脳がその姿勢を楽だと感じているからなのです。
身体ではなく、脳があなたの普段の姿勢をコントロールしているのです。
長時間仕事をするのに適した姿勢が「猫背で巻き肩の姿勢だ」と脳が感じてしまうと、その姿勢を変えることが困難になってしまいます。
ヨガやストレッチをしても、なかなか猫背や巻き肩が変わらないのは、その姿勢を脳が一番楽だとしているからなのです。
巻き肩と猫背を改善するために、やってもらいたいことがあります。
・肩甲骨の動きを改善すること。
・正しい姿勢で仕事をすること。
この二つを大事にしてほしいのです。
その二つを実践することが大切なのですが、それが難しいと感じている方もいらっしゃるかと思います。
正しい姿勢で仕事をするのが難しいと感じている方へ、巻き肩の改善・予防のためにご自身で取り組めることをご紹介します。
巻き肩の改善において一番大切になってくるのは、姿勢の改善です。
猫背の姿勢から巻き肩は進行していきます。姿勢が猫背になっていると非常に改善しにくくなってきます。
長年にわたって猫背の状態でいる方は、骨格的な姿勢だけでなく姿勢をつかさどる脳の領域も猫背の方が都合が良くなってしまっています。
痩せたくても甘いものがやめられないとか、好きなことは集中してできるけど、仕事とかは集中できないとか。
脳には自分にとってしやすい行動をとる癖があります。
長年、猫背の方がしやすい姿勢になっている方は、骨格的な部分でだけでなく、姿勢をつかさどる脳自体が猫背をしやすい脳になってしまっているのです。
なので、脳自体に「猫背より正しい姿勢の方が楽だよ。」って教えてあげないといけないのです。
そのために一番いいのが、バランスボールに座ることなのです。
バランスボールに座るということは、今の皆さんの骨格の状態で、頭に対して一番いい姿勢をとって座ろうとするのです。
今できる一番いい姿勢をとれるようにしてくれて、脳にそれを記憶させてあげることができるのがバランスボールなのです。
PC作業中とかにもし乗れる方がいらっしゃるのであれば、普段のイスとバランスボールを交互に乗る様にしてもらえるだけでも大分良いと思います。
あまり時間が取れない方であれば、朝夜それぞれ5分でも良いです。
テレビを見ながらとか、音楽聞きながらでも良いのでぜひ毎日朝夜5分ずつでもぜひ座る様にここがけてみてください。
巻き肩や猫背のための矯正サポーターを使用して、予防することも良いです。
家事やPC作業時にあまりにも巻き肩や猫背の姿勢になる方であれば、巻き肩の矯正サポーターを使用して、予防していただくことも大事なってきます。
ただ、気を付けてほしいのは、姿勢が猫背や巻き肩になった状態で長時間同じ作業をするときに使用するように心がけてください。
毎日朝から晩まで使い続けると、矯正サポーターをしている状態が当たり前になってしまうと猫背や巻き肩にならないようにするための筋肉がさぼってしまい、巻き肩の改善につながりにくくなってしまう可能性があるのです。
矯正サポーターはあくまで予防であって、改善に使うには不向きですのでお気を付けください。
一日の最後に筋肉をストレッチして姿勢をリセットしてから寝るのは非常に有効な予防法になります。
・仰向けに寝て、腕を太ももの横に掌を上にしておきます。
・その姿勢から腕を床や寝具に着けたまま、腕を下から頭の上に持っていきます。
・頭の上までもっていったら、今度は頭の上から太ももの横に下げます。
・下から上まで上げるのにゆっくり10秒くらいかけて行います。
往復で10回ほど行ってみてください。
もし、ストレッチポールをお持ちの方であれば、ぜひストレッチポールを使ってこの動作をするようにしてください。
ラジオ体操も有効に使うことができます。
ラジオ体操には肩を回す運動や胸を開く運動があります。
しっかりと正しく肩甲骨を動かすようにしたり、胸を開く運動を取り入れていただくと巻き肩の予防改善につながります。
仕事の合間にできることをお伝えすると、タオル(理想はゴムバンド)を使って簡単にできる運動があります。
タオルであればまず最初に、両手の間を50cmくらいあけてタオルの両サイドを持ってください。
そうしたら、両手を頭の上に持っていくようにします。
その後の両手で持ったタオルが頭の後頭部に行くように腕を曲げて下げていきます。
8秒間くらいかけてゆっくりと腕を曲げて下げていきます。
下がったら今度は、8秒間くらいかけて上に持っていきます。
この動作を5回から10回くらい繰り返しましょう。
仕事の合間にできれば、30分から1時間くらいお気にしていただきたいことがあります。
それは肩甲骨を回すことです。
肩を回すというと腕を回すというイメージの方が多く見受けられますが、大切なのは肩甲骨を回すことです。
まず最初に、腕を曲げて、肩甲骨を使って肘を大きく回すイメージ前回りで5回ほど回します。
次に、同じように腕を曲げたまま肩甲骨を使って肘を大きく後ろ回しに10回ほど回します。
更に、軽く腕を伸ばして、肩甲骨を意識して前回り5回、後ろ回し10回行います。
これを仕事の合間に行うことで、仕事時の姿勢で使った筋肉の癖をリセットしてあげます。
マメにやることが大切になってきます。
今ご紹介した方法は毎日マメに取り組むと効果的ですので、ぜひ実践してみてください。
もっと一気に改善したいという方は、巻き肩矯正のある整体院を訪れるようにしてみると良いと思います。
肩甲骨の動きの改善をしたくても、筋肉が凝り固まってしまった方は、
ご自身で改善するのは非常に難しいかもしれません。
一度固まって動かなくなった筋肉は非常に動かしづらいのです。
マッサージやストレッチで何とかしたくても、骨格の歪みがあると動きが制限されてしまうのです。
そんな時には、巻き肩矯正ができる整体を活用してみてください。
正しい姿勢になるように改善する動きで、肩甲骨の凝り固まった筋肉を動かせるように改善していくことができます。
肩甲骨と猫背を同時に改善していくことが、巻き肩を改善するうえでは重要となってきます。
巻き肩や猫背でも痛みはない。
もしくは巻き肩で多少肩こりはあったとしてもそこまでひどい症状ではないとか、マッサージや整体に行けば、1か月は持つし今は大丈夫と思っているかもしれません。
しかし今は大丈夫だとして、何年かもしくは10数年経過すればそれ相応の症状が出てきます。
鎖骨や第一肋骨の可動域がまだあるうちにうちに対処される方が、長い目で見たときには間違いなく時間的な負担、金銭的な負担も少ないはずです。
巻き肩は、一朝一夕になるわけではありません。長年の猫背の姿勢と一緒になってできます。
改善するには肩を開くことが大事なのですが、そのためには肩甲骨を柔らかくすることと、猫背の改善が大切になってきます。
猫背と巻き肩の改善を行っている姿勢改善サロンや整体は、なかなか無いかもしれません。
猫背や巻き肩の改善が行える整体院が見つからない場合や、なかなか自分に合う整体が無いと感じていらっしゃったら、
ぜひ一度ほぐすんの根本改善のメソッドを一度受けてみてください。
他の整体との違いに必ず気付けます。