椎間板ヘルニアでやってはいけないこととは?整体のプロが解説

椎間板ヘルニアでやってはいけないこととは?整体のプロが解説

椎間板ヘルニアの診断を受けた場合、症状を悪化させないために気をつけなければならないことがあります。この記事では、整体のプロが「椎間板ヘルニアでやってはいけないこと」について、わかりやすく解説します。

椎間板ヘルニアとはどのような状態をいうのか?

椎間板ヘルニアとはどのような状態をいうのか?

椎間板ヘルニアとは、骨と骨の間にあるゼリーのような軟骨が圧力で潰されて飛び出し、軟骨が神経に触れることで痛みやしびれが生じる状態のことをいいます。
例えば、腰椎の椎間板が飛び出れば腰椎椎間板ヘルニア、首で出れば頸椎椎間板ヘルニアとなります。鼠径部であれば鼠径ヘルニアといいます。
痛みが出る状態から悪化していくと、しびれになり、麻痺になっていきます。

椎間板ヘルニアとなって軟骨が飛び出る原因は何か

椎間板ヘルニアの基本的な原因は、重い物を持つなどの外力であることが多くあります。外力によって椎間板がつぶれたり変形したりすると、その負担に耐えられなくなった椎間板が外へ飛び出してしまうのです。
ただし、腰椎や胸椎、頸椎椎間板ヘルニアでは、その外力が加わる原因が異なります。

腰椎椎間板ヘルニアの場合

腰椎椎間板ヘルニアになる人は、圧倒的に反り腰の人が多いことをご存知でしょうか。実は、反り腰は腰椎椎間板ヘルニアに大きく関係しています。
反り腰になるとお腹側の骨と骨の間が広がり、背中側の骨と骨の間が狭くなります。狭い側の圧力が強いので、軟骨が潰されやすく、飛び出しやすくという理由です。
反り腰はほとんどの場合、猫背が原因です。デスクワークなどで姿勢が丸まって肩が辛くなり、腰を反って肩をまっすぐにしようとすることで腰に負担がかかるのです。

上記のような慢性的な圧迫が原因でなることも多いですが、その他に交通事故やラグビーなど衝撃の強いスポーツでも起こります。10年以上前の交通事故やスポーツが実は原因の場合もありますので、昔、交通事故にあったり、ハードなスポーツをしていたりした方は、もしかしたら椎間板ヘルニア予備軍になっているかもしれません。
まだ痛みがなくても、猫背や背骨の歪みをケアしてくことが大事になってきます。

胸椎椎間板ヘルニアの場合

胸椎椎間板ヘルニアの主な原因は、加齢による老化や過度なスポーツがあげられます。
胸椎でヘルニアが飛び出すことはほとんどありません。交通事故などで多少あるかもしれませんが、胸椎が反り腰のように沿って固定することがあまりないので、一般的には起こりません。

頸椎椎間板ヘルニアの場合

頸椎椎間板ヘルニアの主な原因は、加齢によって椎間板が劣化することから、首の骨にストレスがかかり続けることで、中身が飛び出してしまうものです。頸椎ヘルニアになると、片方の腕に痛みが出たり、しびれたり、麻痺して動かなくなったりすることがあります。
ヘルニアが神経を圧迫することで、二次的にしびれが出やすくなります。

椎間板ヘルニアに関するよくある疑問

椎間板ヘルニアに関するよくある疑問

ここからは、椎間板ヘルニアに関するよくある質問にお答えしていきます。

椎間板ヘルニアが飛び出した椎間板は元に戻るのか?

ヘルニアが飛び出した状態が元に戻るかどうかは、時間経過とも関係があります。ゼリー状の軟骨が柔らかい状態であれば一時的で元に戻る可能性もあります。
しかし長期間同じ状態にしていると変形して戻りにくくなります。また、年齢とともにゼリーの水分が減少し柔軟性がなくなるため、回復しにくくなります。
なので若い時期で症状が出てからまだ短い場合は元に戻る可能性があります。

椎間板ヘルニアが飛び出したら年配の方は手遅れなのか?

ヘルニアが出ている場合でも、圧力を変えることで神経への圧迫を緩和し、痛みやしびれの改善が可能となる場合があります。
整体やマッサージ、針などで骨格を調整し、筋肉を緩めることで痛みの緩和は可能な場合も多くあります。

腰椎椎間板ヘルニアと診断された時にやってはいけないことは?

頑張りすぎたストレッチは避けるべきです。特に背骨をそらすようなストレッチや骨盤を捻じるようなストレッチは、圧がかかりすぎるため避けるべきです。
激しい運動も衝撃が加わりやすく、悪化させる可能性があるため注意が必要です。運動したい場合は、プールなどで重力がかからないものを活用するとよいです。

椎間板ヘルニアで腰に負担をかけずに過ごすには?

長時間座る仕事の場合、適宜立ったり横になったりして腰にかかる圧力を緩和することが大事になってきます。仰向けで寝られない場合は、横向きや斜めでうつ伏せになるのが理想的でしょう。
大きめの抱き枕を使って、体重をうまく抱き枕に乗せてあげることも大切です。

椎間板ヘルニアの人はマッサージしても大丈夫?

筋肉が圧迫されている場合、圧を緩めるためのマッサージは良いですが、圧をかけすぎると逆効果になる可能性があります。
反り腰を緩和する筋肉に対してはアプローチしても良いのですが、腰を支えるために固まっている筋肉を不容易に緩めると痛みが強く出る可能性があります。そのため、素人判断でのマッサージは危険になりますので、プロフェッショナルの方にお願いした方がよいです。

椎間板ヘルニアの人におすすめの運動は?

水泳やプールでのウォーキングなど、重力の影響を受けにくい運動が良いです。重力から解放されることで、ヘルニアの負担を軽減できます。
運動する際は、衝撃が少ないものを選ぶことが重要になります。

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