腰痛は改善できるのか。痛みの原因や対処法など解説

腰痛は改善できるのか。痛みの原因や対処法など解説

一向に改善しない腰痛。「私はこのままずっと腰痛と付き合っていくのかな…」このような不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

何をしても、どこに行っても改善されない腰痛。最終的に何をすれば、どこに行けば良いのかわからなくなり途方に暮れる「腰痛難民」の方々は決して少なくありません。

本ページでは、そんな腰痛難民の方々に向けて「腰痛は本当に改善できるのか?」について、腰痛でお悩みの患者様を長きにわたり整体院で診てきた経験をもとに解説いたします。
「もう私の腰痛は改善しない」と諦めかけている方は、ぜひ最後までご覧ください。

腰痛は改善できるの?

腰痛は改善できるの?

腰痛は、その原因を正しく理解することさえ出来れば改善することが可能です。
これは、長期間続いている慢性腰痛や、どこの医療機関や整体院に通っても改善されなかった腰痛でも同じです。
しかし、実際に腰痛の原因に正しく目を向けることができず、一向に改善されない人は多くいらっしゃいます。

厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査の概況」※)によると、腰痛に悩まれる人は女性より男性の方が多く、平成19年の同調査から変わっていません。

腰痛人口の多さから「腰痛は国民病」という認識が広がっていますが、もう一度言います。
腰痛は、原因にさえ目を向けることができれば改善するのです。では、腰痛の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

※)参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html

腰痛の原因とは?

腰痛の原因とは?

腰痛の原因はさまざまですが、代表的ものは以下のとおりです。
ご自身の状況と照らし合わせながら、あてはまる原因がないかチェックしてみましょう。

  • 病気(特異的腰痛)
  • 不良姿勢
  • 運動不足
  • ストレス
  • 女性ホルモン
  • 原因不明

では、ひとつずつ詳しく解説をしていきます。

病気による腰痛(特異的腰痛)

腰痛には、特異的腰痛と非特異的腰痛の2種類があます。
特異的腰痛とは、原因が病気であることがはっきりとわかる腰痛。一方、非特異的腰痛は、検査で腰痛の原因がはっきりとわからない腰痛を指します。

特異的腰痛の代表的な病気は、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・骨粗しょう症などが挙げられます。
また、ガンの転移や内臓疾患による腰痛も特異的腰痛に分類されます。特異的腰痛の場合は、腰痛の原因が病気であることがはっきりとしているため、専門の医療機関で病気が完治すれば腰痛の症状が改善されることが特徴です。

不良姿勢による腰痛

脚を組む・重ねる、横座りをする、椅子に浅く座るなど日常生活で悪い姿勢をとり続けると、骨格や筋肉のバランスが歪み、腰の骨(腰椎)や筋肉に大きな負担が掛かり腰痛を発症してしまいます。

不良姿勢は数日程度のことでは骨格や筋肉のバランスが歪むことはありません。
数ヶ月~数年の長期間にわたり悪い姿勢をとり続けることで歪みが発生し腰痛の原因となるのです。

数ヶ月~数年以上とり続ける姿勢は「クセ」となっているケースが多く、少し姿勢を注意する程度ではなかなか改善しないほど生活習慣になってしまっていることがほとんどです。

運動不足による腰痛

運動不足などで体を動かす機会が減ると、姿勢を支えるインナーマッスルが低下してしまうため、骨格や筋肉のバランスが歪み腰痛を発症します。
また、運動不足で低下するのはインナーマッスルだけでなく関節可動域も同じです。人間の体は使わなければ次第に使えなくなります。

みなさんが肘の曲げ伸ばしが簡単にできるのは、日常生活から意識せず肘を自然と使っているからです。
しかし、肩関節や股関節などは日常生活の動きだけでは十分に使用できません。十分に使用できていない関節は次第に硬くなり、周囲の筋肉を凝り固めてしまうことで腰痛につながるのです。

ストレスによる腰痛

ストレスには、精神的ストレスと身体的ストレスの2つが存在します。
精神的ストレスの影響は、主に自律神経をはじめとした生理機能の乱れです。

生理機能が乱れると血流が滞りやすく、筋肉を凝り固めてしまい腰痛の発症につながります。
身体的ストレスの影響は筋肉への疲労となります。長時間同じ姿勢や体の同じ部位を酷使することで、次第に筋肉が凝り固まり腰痛を発症するのです。

女性ホルモンによる腰痛

妊娠・生理・更年期など、女性特有の原因によって腰痛が発症することもあります。
妊娠中の腰痛は、体重の増加やお腹が大きくなることでの腰への負担や骨盤の変化が原因ですし、生理中の腰痛は、子宮を収縮させるプロスタグランジンと呼ばれるホルモンが原因といわれています。

腰痛を発症する原因はさまざまですが、はっきりとした原因の特定には至っていません。
特に、女性ホルモンの分泌に変化がある時期に腰痛をはじめとした不調を感じやすいといわれており、妊娠中・出産後・閉経後などに不調を感じる女性が多い傾向にあります。

原因不明

腰痛の症状が出ているにも関わらず、医療機関で詳しい検査を受けても何も異常が見つからない原因不明の腰痛を非特異的腰痛と言います。
腰痛全体のおよそ70%以上が非特異的腰痛と言われており、ほとんどの腰痛がはっきりとした原因がわかっていません。

ただし原因不明の腰痛とは、あくまでも原因が見落とされているだけで、腰痛の原因が無いわけではありません。
先述した不良姿勢やストレスなども、腰とは直接関係が無いため医療機関で検査を受けても異常はなく見落とされがちな原因のひとつです。

腰痛改善に即効性のある対処方法

腰痛改善に即効性のある対処方法

腰痛を発症したとき「とにかく今すぐ腰痛を改善したい」「すぐに腰の痛みを取りたい」と、即効性のある対処方法を求める方がほとんどです。
しかし、間違った対処方法をとってしまうと効果は半減するどころか腰痛の悪化にもつながります。

では、腰痛改善に即効性のある正しい対処方法とはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な対処方法は以下の5つをご紹介します。

  • アイシング(冷却)
  • 鎮痛薬&湿布薬
  • 入浴
  • ツボ押し
  • 運動&ストレッチ

ひとつずつ実践方法を解説していきます。どれも簡単にできる方法ですから腰痛を改善したい人は今すぐ実践してみましょう。

アイシング(冷却)

アイシング(冷却)は炎症を抑える効果や腰痛を和らげる効果があります。
特に、ぎっくり腰による腰痛の場合は、アイシングをいち早く実践することで早期改善につながるため積極的に実践しましょう。

【アイシングの実践方法】
アイシングの正しい実践方法は以下の手順です。

  1. 氷のう袋(なければ厚手のビニール袋)を準備します。
  2. 氷を氷のう袋に入れて少量の水を加えます。
  3. 痛みのある場所に20~30分ほどあてます。
  4. 余裕があれば2~3時間ほど時間を置き1~3をくり返します。

アイシングは、できる限り氷水で行うようにしてください。保冷剤やアイスノンは温度がマイナスになっているため、凍傷のリスクがあります。
氷水であれば常時摂氏0℃を維持したまま冷やすことができ、アイシングの効果が高いためおすすめです。

鎮痛薬&湿布薬

鎮痛薬・湿布薬は痛みを抑える効果があります。
とくに、経口鎮痛薬の即効性は高く、日常生活に支障が出るほどの腰痛に対して、鎮痛の即効性が高いことが特徴です。

ただし、経口鎮痛薬の服用が長期化すると、鎮痛効果が薄れてくるだけでなく、胃痛などの副作用のリスクもあるため、安易な継続的な服用はおすすめできません。
湿布薬は、副作用こそ少ないですが、長時間同じ湿布を貼っていると肌荒れの症状が出ることがあるため5~6時間置きに交換しましょう。

入浴

入浴は、血流を促進する効果やリラクゼーション効果により腰痛を和らげてくれます。
特に、38℃ほどのぬるま湯は、適度な体温上昇によりリラクゼーション効果が高く、腰痛改善に効果的なのでおすすめです。
また、就寝の2~3時間前に入浴をすると効率よく深部体温が下がり睡眠の質も向上します。

ただし、高温のお風呂に長時間入浴すると、交感神経が活発に働くようになってしまい腰痛にとっても悪影響となるため注意が必要です。
腰痛改善のための入浴は、あくまでも「ぬるま湯(38℃前後)・短時間(15分ほど)」を守って実践しましょう。

ツボ押し

ツボ押しは古来より伝わる伝統療法のひとつです。体の至る場所にあるツボを刺激し、体内のエネルギー循環を高めて腰痛を改善させます。
特ににおすすめのツボが「腰腿点(ようたいてん)」と「腎兪(じんゆ)」です。

【腰腿点(ようたいてん)の場所と押し方】

  1. 手のひらのひと指し指と中指を手首側に辿らせた先の合流地点が腰腿点です。
  2. はじめは親指の腹でグッと押し込みます。
  3. 余裕があれば少し指の先で奥まで押し込むように刺激をしてみましょう。

【腎兪(じんゆ)の場所と押し方】

  1. おへその位置と同じくらいの高さ。背骨の両側に腎兪が存在します。
  2. 両手でウエスト掴むと、ちょうど親指が背骨の両側に位置するため、親指の腹で押し込みましょう。
  3. 親指は添えたまま、腰を左右に動かすと適度な刺激が与えられ効果が高まります。

運動&ストレッチ

日常生活には影響がない程度の腰痛の場合、安静にするよりも軽く運動やストレッチをすると筋肉が適度にほぐれて腰痛が改善することがあります。
特におすすめなのはウォーキングです。30分ほど軽く歩くだけでも、関節や筋肉の柔軟性が高まり腰痛が和らぎます。

また、姿勢を支えるインナーマッスルを鍛えるプランクは、腰痛改善には欠かせません。

【プランクの実践方法】

  1. 両肘を地面、つま先を床につけて腕立て伏せのスタートのような姿勢をとります。
  2. お尻が沈まないように一直線の姿勢を30秒~1分キープします。
  3. 1~2を2~3セット繰り返します。

腰痛を根本的に改善する方法

腰痛を根本的に改善する方法

ここまで腰痛改善に即効性のある方法をお伝えさせていただきましたが、あくまでも対処療法のため、腰痛の根本的な改善には結びつきません。
本当の意味で腰痛を改善させるためには、根本改善に目を向けることが必要不可欠です。

では、腰痛の根本改善目指すための方法とは、どのようなものがあるのでしょうか。
代表的な方法は以下のとおりです。

  • 正しい姿勢で過ごす
  • 正しく体を使う
  • 規則正しい生活を送る
  • 定期的に運動&ストレッチをする
  • 体の歪みを改善する

ひつずつ詳しく解説をしていきます。

正しい姿勢で過ごす

腰痛の原因にもなる骨格や筋肉バランスの歪みは、ほとんどの場合でご自身の日常生活の姿勢がきっかけとなっています。
脚を組む姿勢はもちろん、横座りや体育座り、椅子に浅く座るなどはすべて悪い姿勢であるため今からでも改めるべきです。

しかし、現実問題として姿勢が腰痛の原因となっていることは薄々感じていても、クセになっている悪い姿勢をやめられない人はたくさんいます。
この状況でいくら医療機関へ通っても、いくら筋力トレーニングをしても、ご自身の姿勢を本気で改善しなければ腰痛が改善することはありません。

まずは、ご自身がどれくらい姿勢が悪いのかをしっかりと把握することから始めてみましょう。

正しく体を使う

正しい体の使い方を知らなければ、腰に大きな負担がかかり続けることで腰痛の改善を遅らせてしまいます。

荷物を持ち上げるときは、腰を曲げて持ち上げるのではなく、膝の曲げ伸ばしで持ち上げるようにしましょう。
また、椅子に座るときは深く座るよう心がけ、少しお尻を突き出すようなイメージで座ると骨盤が立った状態で座ることができるため、腰への負担が軽減されます。
歩く時には猫背にならないように注意することが大切ですし、手にバッグなどを持っているときには巻き肩になっていないかも意識してみてください。

意外と正しく体が使えていないことに気づくでしょう。
それだけ私たちは日常において体に無駄な負荷をかけていることで、腰痛などの痛みを引き起こす原因をつくっているのです。

規則正しい生活を送る

自律神経が腰痛の原因となることは先述したとおりです。
自律神経の乱れは精神的ストレスが大きく関係していますが、夜更かしなどの生活サイクルの乱れも同じように大きく関係しています。

精神的ストレスを今すぐ減らすのは無理な話ですが、規則正しい生活サイクルを送ることは可能です。
お仕事などで就寝が遅くなってしまう場合は、休日と平日の起床時間を揃えるだけでも、生活リズムが整い自律神経の乱れを予防できます。

定期的な運動&ストレッチをする

定期的な運動やストレッチは、姿勢を支えるインナーマッスルの強化だけでなく、適正体重の維持できる点からも腰痛改善に効果的です。
近年では、YouTubeやテレビなどでも、腰痛改善のためのトレーニング方法を手軽に知ることができます。

非常に便利な世の中ですが、ご自身に合っていない運動やストレッチは腰痛悪化のリスクにもつながるため注意が必要です。
もし、ご自身でどのようなトレーニングを行えば良いのかわからない時は、整体院などの専門施設に相談することをおすすめします。

体の歪みの改善をする

日常生活の不良姿勢に気を付け、骨格や筋肉のバランスの歪みを予防することはできますが、これまでの歪みを改善することは難しいです。
そのため、もし本気で骨格や筋肉のバランスの歪みを取り除き、腰痛の根本改善を目指したいとお考えの方は、整体院や整骨院の利用をおすすめします。

整体院では、主に骨格や筋肉のバランスの歪みを施術で取りのぞきます。
もちろん、東京都内だけでも多くの整体院があり、どこの整体院でも同じ施術をしているわけではないため、当たりはずれがあることも事実です。
しかし、経験や知識豊富な整体院にめぐり合うことができれば、これまで思うように改善しなかった腰痛が、みるみるうちに改善していくことはよくあります。

院長からひと言

院長からひと言

腰痛には必ず原因があります。この原因をしっかりと特定して解消することが腰痛改善には必要不可欠です。
もし「そう言われてもどれが自分にとっての原因かわからない」「何から始めたら良いのかわからない」と不安に思われる方は、ぜひ当院へお越しください。

丁寧なカウンセリングと患部への適切なアプローチで、腰痛の原因を特定して、適切な施術をおこなわせていただきます。
ぜひ慢性的な腰痛にお悩みの方は、ほぐすんで一緒に根本改善を目指しましょう。

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