頚性鬱(うつ)と自律神経失調症と猫背

鬱と猫背

鬱は、実は精神性と頸椎性のもとのに2つに分類することができます。
一般的には、というと精神的なことにより起こると思っていらっしゃる方が多いと思います。
実は鬱には、精神性のものではなく、頸椎性のものがあります。
頚性うつは、首こり病(頚性神経筋症候群)から引き起こされます。
頚性うつは、デスクワークやスマホの普及により、首の筋肉が硬直(こり)により引き起こされる自律神経異常から引き起こされるものになります。

自律神経失調とうつ

自律神経失調とうつは密接に関係しています。

自律神経とは、交感神経と副交感神経とがあります。
運動しているときや緊張している状態によって優位になる交感神経とリラックスしているときに優位になる副交感神経。
この交感神経と副交感神経の二つが切り替わることにより、臓器や器官などを調節しています。
血圧や心拍数、体温、内臓の動き、瞳孔などあらゆることが自律神経によって調節されています。
もし自律神経が正しく働けない状態になると頭痛やめまい、目の疲れ、便秘や下痢、倦怠感、不眠症など症状が出るようになったりします。
精神的なものでは不安を感じやすくなったり、いらいらしやすくなったり、集中力を保つのが難しくなったり、そういったことからうつといった症状につながっていきます。

現代の猫背

 現代では、仕事をする上でパソコンが欠かせなくなり、デスクワークを行う上で、常にモニターを見つめ前かがみになるのが当たり前になりました。
その姿勢をしていれば、体はまるまり猫背になります。
日常生活では、スマホを使うのが当たり前になり、家でも通勤の電車でもスマホ見ることが必然となり、生活の多くの時間で、前傾姿勢になるのが当たり前になっています。
前傾の姿勢で6キロ前後もある重い頭を支えないといけません。
そのために首の筋肉は常に伸ばされ緊張状態を続けないといけないのです。
それにより姿勢は猫背となります。

首の骨は本来、ゆるやかなに反るようなラインになっています。
6キロ前後の頭の重さを骨を使ってうまく支えるように頸椎をそらしているのです。
しかし、前傾の姿勢を続けると、反りを失ってストレートネックにってしまいます。
そのため骨のカーブで頭の重さを軽減できず、首の筋肉だけで支えないといけなくなります。
そして、その負担により首の凝りが悪化します。
そうなると、首が前傾姿勢になり猫背となります。
猫背の負担が大きくなると背中や腰を反らせたり、胸を張ったりすることにより頸椎だけでなく、胸椎や腰椎に大きな負担となり、自律神経が正しく機能しなくなります。
交通事故や運動での転倒などで、大きな衝撃を伴っていると、骨格の歪みと筋肉の硬直により自律神経失調症のリスクはさらに高まります。
それとともに頚性うつのリスクも高まります。

首の異常と頚性うつ

もしあなたが鬱や不安症であれば精神科に行きますよね?
夜眠れない不眠症なら睡眠外来に行こうとしまうよね?
腹痛や便秘、下痢に悩まされているとたら消化器科。
めまいや立ちくらみだと耳鼻咽喉科や脳外科
心臓の動悸が起こるなら循環器科。
首の痛みや肩凝りがつらいのであれば整形外科。
それぞれの症状に合わせて、いろんな医療機関に行って原因を究明もしくは対処療法で状態の軽減を望まれると思います。
しかし、首の異常から生じる頚性うつは、首の歪みやこりから来る自律神経失調症と連動していますので、それぞれの症状に合わせてどうにかしようと考えるかと思いますが、頸椎の歪みとコリが大元の原因となるとそれぞれの症状に合わせていると本当の意味での軽減は難しいかもしれません。

頚性うつ・頚性神経筋症候群

頚性うつや頚性神経筋症候群という言葉や症状はあまり世の中には知られていないかもしれません。
そのため、お薬で対応されている方も多いかと思います。

精神科で診断されるうつ病や躁鬱病のうつ状態では、理由のない悲しみが特徴となるようです。
悲しみを感じて気付くと目に涙をためていたりするといった症状があるようです。
しかし、首のコリや歪みから来る頚性神経症候群から起こる頚性うつの場合は、理由のない悲しみといった症状はあまり見られないようです。
どちらかといえば、全身の倦怠感や集中力の欠如などが出やすいようです。
そのような倦怠感が出る場合は、気を付けてください。
頚性うつは、精神性うつより5倍も自殺をしやすいといったリスクがあるようです。

いろいろな記事を読んだりすると、現代では精神性うつは2割以下で、8割以上が頚性うつといった記事も見ることができます。
それでは、頚性うつをどうやって改善していくとよいのかですが、デスクワークでの姿勢を改善することが大事なってきます。

首コリの予防

首コリ(頚性神経症候群)を予防するには
・モニターの位置を少し高めに体が前傾姿勢にならないようにする。
・バランスボールなどを朝晩、乗ることで毎日体の歪みをリセットする。
・首周りをホットタオルなどで温めて血行を良くする。
・首の筋肉を適度に伸ばしたり縮めたりすることで緊張状態を緩和する。
・クーラーの聞いているオフィスなどではストールなどを巻く。
気を付けてほしいことは、
・ストレッチなどを念入りにやらないこと。首の筋肉を傷める危険があります。

院長から一言

もし、何年も肩こりや首の痛みに悩まされているといった方や猫背や反り腰を抱えている方であれば、骨格矯正や猫背矯正を専門にされる整体を受けるのもおすすめです。
当院であれば、デスクワークでの姿勢改善の方法も丁寧にお伝え出来ますので、つらいのを我慢せず、ぜひ一度相談してください。

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